水着回にたどり着けない小学生
やぁ。久しぶり。
一ヶ月も更新してなくてごめん。
実生活がちょっとバタバタしてたんだ。
いや、ホントに。ホントやって。
じゃあもうサボってたでいいし。
・・・サボってたよごめん。
「オイオイ、来週、水着回じゃねぇか。」
小4の僕は「スクールランブル」の次回予告を見ながら思った。
茶の間のとなりの応接間のテレビはBSが全て映るので、
夕食後はよくここで民放ではやってないアニメを見ていた。
この隣の部屋というのが絶妙で、
茶の間のテレビの音のおかげでこっちの音はあまり漏れない。
何を見てても大音量にしなけりゃ向こうには分からないのだ。
僕の地元は岐阜の田舎で、放送されているアニメが少なかったからとても新鮮だった。
スクールランブルはかつて週刊少年マガジンで連載していた学園モノのラブコメディである。
それまで、コロコロコミックと銀魂くらいしか知らない僕からしたらそれは異世界だった。
「夕方にこんなすけべなことしていいん?」
と思った。
といっても内容はとてもやさしくて単純にほぼ初めて触れたラブコメがこれだったためにとても刺激が強く感じただけだ。
そのスクールランブルの次回予告で愕然としたのだ。
来週は…海に行く…
ということはこのキャラたちが水着になる!!
これは来週は何としてでも見たい。ジロジロ見たい。
だが、ここで障害がある。
このスクールランブルの放送曜日は僕がスイミングスクールに行く日である。
(https://oreshokiteieiji.hatenablog.com/entry/2019/03/15/204951)
このスイミングスクール、授業が終わるのが18:00、
ここから、着替えて出てくるのが18:15、
迎えに来てもらった母の車で家に着くのが18:30、
そのまま夕飯という流れである。
そして、スクールランブルの放送開始が19:00である。
そこまで無理はないが、なかなかのタイトスケジュールである。
遅い日はちょっと出遅れて、後半からしか見れない日もあった。
来週は何としてでもスクールランブルを丸々30分見たい。
そして親にはバレたくない。
残念な息子だと思われたくない。
この一週間の半分はこのことを考えていたと思う。
エロの力は偉大だ。
…別にエロくないけども。
翌週のスイミングはびっくりするぐらい身が入らなかった。
そして、授業が終わった。
18:00ピッタリである。
普段はここで、友達のひろと(https://oreshokiteieiji.hatenablog.com/entry/2019/03/15/204951)
とかとダラダラしゃべりながら
シャワーを浴びて着替えるのだが、この日は光の速さで帰り支度をした。
18:05にはすでにロビーに出ようとしていた。
ここで
あ、しまった
と思った。母はいつもの時間に来るからまだ迎えに来てないかもしれない。
あ、良かった良かった。もう待ってくれている。
「ただいまー。」
「お疲れ様ー。えいじ、
今日買い物まだだから帰りにスーパー寄ってってもいい?」
良いわけないだろ。ぶん殴るぞコラ。
「う、うん。いいよ。」
「じゃあ、アピタ(スーパー)寄ってくね。
今日の夕飯はハンバーグでーす。」
「おー。やったー。」
なぜ今日!?
しかも、一刻も早く飯食わなきゃいけない今日に限って、ハンバーグて…。
おわった……
こんな短距離でコケるとは思ってなかった。
「付け合わせのパスタ、カルボナーラとたらこどっちがいい?」
どっちゃでもいい。もうどっちゃでもいい。身体から力が抜ける…。
…カルボナーラでお願いします。
夕飯が始まるころちょうど19:00ぐらいだった。
もっと後だったらまだ見れたのに。
ああああああ。でもハンバーグ美味い・・・・。
水着回にたどり着いた小学生
に続きます。